この記事を読んでいる方の中には、「副業をやってみたいが、会社にバレるのが怖くて二の足を踏んでしまっている」「副業を始めてみたが、会社にバレないようにやりたい」と考えている方が多いのではないでしょうか?
実際、副業が禁止されている会社で副業をやっていることがバレると、減給、降格、場合によっては解雇されてしまう可能性もゼロではありません。
そこでこの記事では、副業をやっていることが会社にバレないようにするための対策法を解説します。
副業がバレないようにする方法はある?
副業を完全にばれないようにするのは不可能です。しかし、副業がバレにくくする方法はあります。
副業がバレてしまう4大原因
そもそも、副業が会社にバレてしまう主な原因は
- 住民税の金額でばれる
- 同僚に話してばれる
- 働いているところを見られてバレる
- ネット上に名前が出てバレる
などです。
逆に言えば、このような状況になるのを未然に防ぐことができれば、会社に副業がバレることはありません。
副業がバレる可能性を下げる6つの方法
副業がバレる原因をつぶすためには、次の6つの点に気をつけましょう。
- 確定申告をする
- 住民税の対策をする
- 給与所得のアルバイトを副業にしない
- 副業をやっているところを見られないようにする
- ネット上に本名が出ないように気をつける
- 副業をやっていることを話さない
確定申告をきちんとする
確定申告とは所得にかかる税金の額を計算し、税金を支払うための手続きです。
副業を行なっている正社員の方の場合、以下のいずれかに該当する方は確定申告が必要です。
- 副業による所得が20万円を超える場合
- 給与所得が2,000万円を超える場合
確定申告が必要なのに行なわない行為は脱税とされ、悪気がなくても法律違反となってしまいます。脱税をしてしまうと、税務署はあなたの給与などを差押えさえることになります。
そうなれば、税金や罰金を支払うことになりますし、あなたが副業をやっていること、脱税をしていること、すべてが会社に知られてしまいます。
確定申告を怠ると、会社にバレるバレない以上の問題に発展するため、副業をやるのであれば、確定申告のルールははきちん守りましょう。
ちなみに、副業による収入が20万円を超える場合には確定申告が必要としましたが、実は「株式投資で株式を源泉徴収ありの特定口座で持っている場合」などの例外も存在します。この口座は株式の売却で利益が出ると証券会社側が税金を納めてくれる仕組みになっています。つまり、既に税金は支払われている状態なので確定申告は不要となります。
住民税の対策をする
住民税とは、各自治体に納める税金の総称です。
住民税は基本的に、本業と副業による所得の合計に対する納税額を、会社の給与から天引きされて納税されています。
天引きされる納税額は、自治体から会社に通知されることになっています。その際に、本業の会社でもらっている給与に対する納税額よりも大きい金額が通知されます。
結果、会社の経理担当の方はあなたが会社以外から収入を得ていることに気づくことができてしまうのです。
会社が従業員に代わって、給料から天引きで住民税を納めることを「特別徴収」と呼びます。
この特別徴収に対して、住民税を自分で納めることを「普通徴収」と呼びます。住民税を普通徴収で納める場合、会社に住民税の納税額を知られることがありません。
つまり、自分の住民税の納税方法を、普通徴収に変更することができれば、会社に副業がバレる可能性がかなり低くなるのです。
普通徴収にするための手順は、下記の記事で解説しています。
住民税で副業がバレる?そもそも申請はいくらから?
給与所得のアルバイトを副業にしない
上記で紹介した住民税を自分で納付する方法は、基本的に給与所得には適用できないことになっています。
アルバイトなどで得る給与は、一般的に給与所得とみなされるため、住民税を「自分で納付」することができない可能性が高いです。
そのため、会社にばれないようにしたい場合は、副業としてアルバイトを選ばないほうが賢明かもしれません。
副業をやっているところを見られないようにする
副業として接客のアルバイトなどをやる場合には、働いているところを見られないように十分気を付けましょう。
働いているところを上司などに見られてしまっては、言い訳も難しいので、働く場所や仕事内容など、仕事を選ぶ時に気を付けましょう。
ネット上に本名が出ないように気をつける
ブログやネットショップの運営をするときに気を付けたいのは、同僚に名前を見つけられてしまうことです。
それほど有名でなくても、ふとしたときに名前を検索されてバレてしまう可能性もあるので、ユーザー名の設定などでは、十分に気を付けましょう。
副業をやっていることを話さない
副業がバレないために特に気をつけたいのは、うっかり同僚に話してしまうことです。
誰に話して誰に話さないかは自己責任ですが「休日何をしていたか?」などの会話でうっかり話してしまったり、親しい同僚にだけ話していたら、同僚が悪気なく別の人に話してしまった、などの危険性は十分に考えられます。
会社に副業がバレたくない場合には、できるだけ人に話さないようにしておきましょう。
基本的に会社のルールは守っておこう
ここでご紹介した方法は、副業が会社にバレるのを100%防げる方法ではありません。
また、本業に悪影響を与えたり会社に迷惑をかけたりする副業は、結果として自分のためにもなりませんし、バレた時には懲戒処分の対象となる可能性もあります。
また会社に「副業は事前に申請すること」などのルールがある場合は、副業がバレないようにするより、ルールに則って申請しておくことをおすすめします。