メルカリやラクマ、minneなど、いわゆる「フリマアプリ」「フリマサイト」を使えば、自分でお店を持っていなくても手軽にハンドメイド作品の販売ができます。しかし、ハンドメイド作品の販売ができるサイトは、メルカリ、ラクマ、minne以外にもたくさんあり「結局どのサイト利用するのがいいのかよく分からない」という人も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、ハンドメイド作品を販売できるWebサイトの中でも、利用者数が多く手軽に始められる「おすすめのハンドメイド販売サイト6社」をご紹介します。
「販売サイトを選ぶ時のポイント」も解説しているので、ぜひこの記事を読んであなたにあったハンドメイド販売サイトを探してみてください。
おすすめのハンドメイド販売サイト6社
ハンドメイド作品を販売できるサイトはたくさんありますが、この記事では特に利用者の多い6社を中心にご紹介します。
おすすめの6社
- minne ハンドメイド専門サイト国内最大規模
- Creema リアルイベントに強い
- iichi 高めの年齢層、高価格帯に強い
- メルカリ 総合フリマサイト国内最大規模
- ラクマ 手数料が安く売り手に優しい
- BASE 自分専用の販売サイトが無料で作れる
minne ハンドメイド専門サイト国内最大規模
ハンドメイド販売を考えている人にまずおすすめしたいのは「minne」です。
人気のハンドメイド作家から初心者まで幅広く利用されています。ハンドメイド作品専門の販売サイトなので、訪れるユーザーはハンドメイド作品を欲しいと思っている人が多いです。
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minne
minneの特徴
- 「ハンドメイド専門」でありながらユーザー数が多い
- 情報発信に力を入れている
- 受注生産ができる
「ハンドメイド専門」でありながらユーザー数が多い
minneは”ハンドメイド作品専門”の販売サイトでありながらアプリは1000万ダウンロードを超えていて、とても多くの人に利用されているサイトです。
出品すれば、ハンドメイド作品に興味を持った多くの人の目に触れることができます。また、人気のハンドメイド作家も多数出品しているので、商品の見せ方・売り方を学ぶこともできるため、ぜひ登録しておくことをおすすめします。
情報発信に力を入れている
minneは月刊誌や、初心者向けのノウハウ本など多くの本を出版しています。並行してnoteなどでハンドメイド作家向けのノウハウや最新情報も発信しているため、初心者の人も勉強しながらハンドメイド販売に取り組むことができる環境になっています。
受注生産ができる
ハンドメイドギャラリーという機能があります。これは、在庫がない商品をサイト上に展示することができる機能です。
ギャラリーに展示している商品の注文があった場合には、注文後に商品を作る、いわゆる受注生産ができます。
例えば
- 安い原価で手軽に作れる商品
- 手間がかかり価格は高いが人気の商品
などを受注があった時に必要な分だけ作る、という使い方ができます。
minneはこんな人におすすめ
- ハンドメイド作品の販売をまだあまりやったことがない人
- 女性向けのハンドメイド作品を得意としている人
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minne
Creema リアルイベントに強い
次にご紹介するのは、ハンドメイド専門販売サイトとしてはminneに次ぐ規模を誇るCreemaです。アプリダウンロード数、出品数ともには700万以上と多くのユーザーに利用されています。
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Creema
Creemaの特徴
- リアルイベントに力を入れている
- ハンドメイド作品の素材などの購入販売ができる
- minneより若干年齢層が高め
リアルイベントに力を入れている
Creemaは、作家と買い手が実際に対面して売り買いのできる場を積極的に提供しています。『ハンドメイドインジャパンフェス』では、東京ビッグサイトに6000人ものクリエイターが集まって作品を対面販売します。
ハンドメイド作品の素材などの購入販売ができる
Creemaでは、ハンドメイド作品の素材の販売・購入ができます。
minneより若干年齢層が高め
minneは20代女性のユーザーが最も多いのに比べて、Creemaは30代女性のユーザーが最も多くなっています。そのため、商品の価格帯も若干高めな印象があります。
Creemaはこんな人におすすめ
- 直接お客さんに商品を販売してみたいと思っている人
- ターゲットとしている年齢層が高めの人
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Creema
iichi 高めの年齢層、高価格帯に強い
iichiはminne、Creemaと同じくハンドメイド専門販売サイトです。
アプリの配信は現在停止中で、利用者の規模はminne、Creemaに比べて小さめですが、minne、Creemaとは異なるユーザー層を取り込んで独自の路線を築いている販売サイトです。
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iichi
iichiの特徴
- minne、Creemaと比べて男性ユーザーの割合が高め
- 価格帯が高め
minne、Creemaと比べて男性ユーザーの割合が高め
iichiの大きな特徴は男性ユーザーの割合が高いことです。
また、年齢層も若干高めな印象があるため、自分の作ってるハンドメイド作品とターゲット層があっているのであれば、出品を検討したいサイトです。
価格帯が高め
上記のようなユーザー層もあり、価格帯は全体的に高めな印象があります。大型家具や時計などのハンドメイド作品も出品されています。
iichiの出品を検討するときに注意しておきたいのは、販売時にかかる手数料が販売価格の20%となっている点です。これは、minne、Creemaの手数料10%の2倍にあたります。
価格が高めでないと、手元に残る金額も小さくなってしまうので、自分の作品の価格設定も踏まえて出品を検討することをおすすめします。
iichiはこんな人におすすめ
- 作品の価格を高めに設定している(設定したい)
- 男性をターゲットにしている
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iichi
メルカリ 総合フリマサイト国内最大規模
メルカリは、ハンドメイド作品に限らずあらゆる商品の売買ができるフリーマーケットサイトです。
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メルカリ
メルカリの特徴
- ユーザー数が圧倒的に多い
- ハンドメイド作品に興味が無い人にも知ってもらえる
- 比較的ライバルが少ない
ユーザー数が圧倒的に多い
メルカリは日本国内だけでもアプリのダウンロード数が7500万以上、全世界では1億ダウンロードを突破しています。比較的女性ユーザーの割合が高いくなっていますが、男性ユーザーだけでも軽くminneの総ユーザー数を超える規模を有しています。
ハンドメイド作品に興味が無い人にも知ってもらえる
メルカリのユーザーは必ずしもハンドメイド作品に興味があるとは限りませんが、逆に考えると、ハンドメイド作品に興味が無い人にも自分の作品を知ってもらうチャンスになるとも言えます。
例えば「イヤリング」と検索している人には、既製品と並んでハンドメイド作品が表示されます。ハンドメイド専門のサイトだけでは今ひとつ作品が売れない人は、メルカリにも出品してみるのがおすすめです。
ただし気をつけておきたいのは、メルカリでは他のサイトに出品している商品をメルカリでも出品することを禁止しています。そのため、ハンドメイド専門サイトとメルカリを使い分けるときには商品を出し分けるなどの工夫が必要です。
比較的ライバルが少ない
メルカリはハンドメイド専門サイトではないため、ライバルとなるハンドメイド作品の数は専門サイトに比べると多くはありません。
メルカリはこんな人におすすめ
- すでにメルカリに登録している人
- ハンドメイド専門サイトにしか出品していない人
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メルカリ
ラクマ 手数料が安く売り手に優しい
ラクマは、メルカリと同様ハンドメイド作品に限らずあらゆる商品の売買ができるフリーマーケットサイトで、楽天が運営しています。
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ラクマ
ラクマの特徴
- 手数料がかなり安い
- 楽天ポイントで買ってもらえる
手数料がかなり安い
ラクマで商品が売れた時にかかる販売手数料は3%です。これは、minne、Creema、メルカリの10%と比べてもかなり低い設定になっています。iichiの20%と比べると約7分の1です。
例えば、10万円分の商品を売った時、minne、Creema、メルカリで手元に残るのは9万円、iichiだと8万円ですが、ラクマだと9万7千円が手元に残るため、収益性の大きな差が生まれます。
楽天ポイントで買ってもらえる
ラクマは楽天が運営しているサイトなので、楽天ポイントで買い物をすることができます。
楽天ポイントは、楽天が提供している他のサービスでも貯まっている場合も多いので、高額な商品でなければ購入のハードルが低いこともあります。
ラクマはこんな人におすすめ
- すでにラクマに登録している人
- 作品の価格が低めで、手数料を安く抑えたい人
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ラクマ
BASE 自分専用の販売サイトが無料で作れる
BASEは初期費用無料で販売サイトを立ち上げることができるサービスです。
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BASE
BASEの特徴
- 自分だけの販売サイトが無料で作れる
自分だけの販売サイトが無料で作れる
BASEは、自分のハンドメイド作品だけを販売するサイトを無料で作ることができます。販売時や売上の振込時に手数料はかかりますが、立ち上げる時には手数料はかからないので、リスクなく自分だけのサイトを作ることができます。
自分だけのサイトなので、もちろんサイト内にライバルはいませんし、自分の好きなようにカスタマイズすることができます。
ただし、BASEでハンドメイド作品を販売するときに注意しておきたいのは、サイトに人を集めなければ売上は上がらないということです。意外と見落としがちなのですが、すでにブログやSNSにフォロワーがいる人や、SEOやWeb広告などによるWeb集客の知識がなければ、BASEサイトに人を集めるのは非常に困難です。まだ作品にファンがいない方、Webについて詳しくない方には、BASEでのハンドメイド販売はあまりおすすめではありません。
BASEはこんな人におすすめ
- ブログやSNSにフォロワーがいる人
- 実店舗などですでにファンを獲得できている人
- Web集客の知識を持っている人
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BASE
販売サイト選びのポイントは「ユーザーの特徴」と「手数料」
次にサイトを選ぶ時のポイントごとに、各サイトを比較していきましょう。
販売サイトを選ぶポイント
- 利用ユーザーの特徴
- 販売手数料
- 振込手数料
利用ユーザーの特徴
販売サイト選びで最も重要なのは、「利用ユーザーの特徴」つまり「どんなユーザーがそのサイトを利用しているのか」ということです。
もしあなたの商品が男性向けの商品だった場合、女性のユーザーが多いサイトで販売しても売れにくいのは明らかです。
利用ユーザーの特徴を押さえて、商品の特徴にあった販売サイト選びを心がけましょう。
サイト名 | ユーザーの特徴 |
minne | 女性ユーザーが9割以上 最も多い年代は20代 ハンドメイド作品に興味のあるユーザーが利用 アプリダウンロード数は1000万以上で、ハンドメイド作品専門サイトとしては国内最大規模 |
Creema | 女性ユーザーが8割以上 最も多い年代は30代 ハンドメイド作品に興味のあるユーザーが利用 アプリダウンロード数は800万以上で |
iichi | minne・Cremeに比べて年齢層は高め ハンドメイド作品に興味のあるユーザーが利用 アプリの配信は停止中 |
メルカリ | 男女比の偏りは大きくない 最も多い年代は20代 アプリダウンロード数は8000万以上で、総合フリーマーケットサイトとしては国内最大規模 |
ラクマ | 女性ユーザーが7割程度 最も多い年代は30代 アプリダウンロード数は1500万以上 |
BASE | 自分専用のサイトを立ち上げることができるため、自分次第で様々なユーザーを集めることができる |
minneはハンドメイド作品専門サイトでありながら非常に多くのユーザーに利用されています。メルカリはさらに多くのユーザーが利用していますが、取り扱っている商品はハンドメイド作品に限らないため、ハンドメイド作品に興味のあるユーザーの割合いは高くはないと思われます。
BASEは自分専用の販売サイトを0円で立ち上げることができます。ただし、自分自信でサイトへの集客を行わないといけないので、Webの知識がない方は、まずはminneなどのフリーマーケットサイトから始めることをおすすめします。
販売手数料
販売手数料とは、商品の販売時にかかる料金のことです。商品価格の数%が、商品販売時に売上から引かれるのが一般的です。
例えばあなたが1000円の商品を販売していて、サイトの販売手数料が10%だったとすると、あなたの商品が1個売れた時にあなたの手元に残るのは900円(=1000円-100円)になります。
商品販売時に得られる利益に大きく関わってきます。
サイト名 | 販売手数料 |
minne | 10% |
Creema | 10% |
iichi | 20% |
メルカリ | 10% |
ラクマ | 3.5% |
BASE | 3.6%+40円+3% |
iichiは他サイトに比べて手数料が高いです。一方、ラクマは非常に安く設定されているため、商品売れた時の利益が大きくなります。
BASEは少し複雑ですが、高い商品(だいたい2000円以上くらい)が売れた場合には手数料が安く抑えられる設定になっています。逆に、安い商品を販売すると手数料が割高になるになるので注意しましょう。
払込手数料
払込手数料とは、商品の売り上げを自分の口座に払い込んでもらう時にかかる料金です。こちらは、「振込1回につき◯円」という形式で手数料がかかるのが一般的です。
販売手数料に比べて見落としがちなので、十分に気をつけましょう。
サイト名 | 販売手数料 |
minne | 一律172円 |
Creema | 3万円未満:172円 3万円以上:270円 |
iichi | 3万円未満:172円 3万円以上:270円 |
メルカリ | 200円 |
ラクマ | 210円 |
BASE | 2万円未満:250円+500円 2万円以上:270円 |
BASEは2万円以下の時の払込手数料が高いので注意しましょう。各社、大きな差はありませんが、minneは比較的安く設定されています。
たくさん登録したほうがいいの?
まずは、1,2個の販売サイトに登録することをお勧めします。
たくさんのサイトに登録したほうが、たくさんの人の目に触れることができますが、その分商品の公開作業や管理の手間が増えます。
管理がうまくいっていないと、商品の注文が来たのにすでに在庫がなくお断りしなければいけない、ということも起こります。場合によってはクレームにもつながりますので、まずは1,2個の販売サイトに登録してハンドメイド作品の販売に慣れていきましょう。
どこに登録するのがいいの?
まずは、minneのように、ハンドメイド作品専門のサイトでユーザー数の多いサイトに登録しましょう。
ハンドメイド作品が欲しい人の目に触れられますし、他のハンドメイド作家の人の売り方を学ぶ場にもなります。
合わせて、メルカリのような総合サイトにも登録して、より様々な人に知ってもらう機会を作っていきましょう。
ある程度、自分の作品やブランドの認知度が高まってきたら、BASEを使った自分専用サイトの立ち上げにも挑戦してみるといいかもしれません。
ハンドメイド販売サイト一覧
最後に、国内で利用できる販売サイトの一覧をご紹介します。ここまでで紹介していないサイトも掲載していないので、ぜひ合わせて確認してみてください。
ハンドメイド作品専門の販売サイト
総合販売サイト
自分専用の販売サイト
自分にあったサイトを選ぼう
今回は、「販売サイトの選び方」と「主要販売サイト比較」をご紹介しました。サイトごとに、利用しているユーザー層、手数料などに違いがあります。また、サポート体制も異なります。
いずれも登録料や基本利用料は無料なので、まずは登録してみて自分にあったサイトに絞っていくのもいいかもしれません。
参考:
https://minne.com/feature/10000000
https://minne.com/service/sell
https://www.creema.jp/page/creator/introduction
https://handmade-mr.com/?p=53